異世界スマホ#1~#5
2017年12月22日 異世界スマホひょんなことからではなく、自発的に異世界スマホを読んでレビューを上げると宣言したので久方ぶりにDNにログインしました。今回から定期的に異世界スマホの該当部分を読んでの感想をここにアップしていきたいと思います。
この記事を読むことで異世界スマホへの興味が皆様の中に芽生え、実際に文章を読んでいただくことがこの記事の存在意義であり、異世界スマホの作者である冬原パトラ先生へと一読者としてできる最大の讃辞になることを願います。
今回のあらすじ
主人公、望月冬夜は現世での死を体験し、作中では神と呼ばれる工事存在によって異世界への転生を果たす。今回自分が読んだ内容は、異世界での衣食住の確保、メインキャラクターである双子のエルゼ・シエルスカ、リンゼ・シエルスカとの出会いまでが取り扱われている。
感想
この記事を読みに来られた諸兄は、すでに異世界スマホという作品について一定数の知識を有しているのではないかと考える。というのも、この作品は2017年にアニメ化され話題をさらっていった作品であるからだ。
かくいう私もその一人であり、インターネットコンテンツとして非常に楽しませてもらったわけだ。その中で実際に本文を読んでみての感想としてだが主人公がやはり賢すぎるのではないか?と思ってしまう。アニメ、ラノベ問わず近年は一台異世界転生ブームと言っても差し支えないだろう。その中でも、本作品は主人公の視点で描かれる異世界の描写に移るまでが非常に短いのである。
(以下引用)
「お前さんには別の世界で蘇ってもらいたい。そこで第二の人生をスタート、というわけじゃ。納得出来ない気持ちもわかる、だが」
「いいですよ」
「……いいのか?」
言葉を遮って僕が即答すると、神様がポカンとした顔でこちらを見ている。
(異世界スマホ#1死亡、そして復活 より)
神様があきれるレベルの聖人君子なのである。常々、主人公が賢い作品はテンポがいいといわれているがいくら何でもテンポが良すぎるだろう。しかし、一話において主人公のこれから転生する世界観、魔法の存在、能力の説明などを行うとなると仕方がないのかもしれない。異能力物にありがちな能力の使い方の模索などの描写を楽しむものではなく、異世界での転生後の活躍を楽しむという異世界転生もののジャンルとしては見事であろう。
また、異世界転生ものに欠かせない能力であるが主人公はタイトルからもわかるようにスマホを所持している。皆はよく『無人島に何を持っていくか?』という質問を考えたことがあるだろうか?一般的な回答としてはナイフなどのサバイバルキットが主流だろうか?しかし、これは我々が無人島というものに対して持つ想定が具現化したものである。しかし、望月冬夜は違う。彼は異世界を知らないのだ。知らないが故のスマホの持ち込みを選択するのだ。異世界物に触れてしまった我々はいかにチート能力を獲得するかに興味が注がれがちだが、タイトルになっているようにスマホを用いて異世界での暮らしに現代の情報を活用するという打算を彼はこの間に思いついている。この発想力が今後に生かされることを期待したい。
さらにはスマホの所持に加えて身体能力の強化がなされている。能力物としては身体強化はシンプルすぎる反面、堅実な能力ではないかだろうか?
これは、実際に双子との出会いでも示されており、スマホのひねった使い方を提示するよりも世界観への導入であるとしてこの出会いを見るならば主人公の能力の限界を示唆するよりも手段の多さを用意するという意味で非常に有効に感じられた。
5話時点での疑問に思った点や個人的解釈などは下記に箇条書きという形でまとめさせていただく。これは、現時点で自身が章単位での読了をしていないので、のちに伏線となる可能性があるためこのようなメモのような形式をとらせていただく。
・望月冬夜には両親が何らかの理由で居ないのではないか?
→転生における抵抗のなさ、自分の遺族などに対する描写の欠落、おじいちゃん子であるとの言より
・神様が過保護すぎるのでは?
→1話時点でこちらからは干渉しないと宣言した後、2話では神様側からの着信で能力についての説明が行われた。
・5話時点で、主人公は文字を読めないのではないか?
→マップアプリの表記から服の名前を把握しているため、これから先に識字イベントがあるのかもしれない。
・双子姉妹との出会いで角を砕く描写があったが、双子の危機管理能力が不足してはいないか?
→取引の成立としては非常に不安定な時点で角を破壊している。怪しいと思いつつ不安材料の多い取引に応じるなど。
今回は5話までということで主人公の身に焦点を当てた感想となってしまった。筆を執ること自体が初めてのため非常に読みぐるしい部分が多かったと思われるがご容赦願いたい。又、繰り返しになるが今回は1話から5話までの考察である。たとえこれから先スマホが情報を持ち込むポータル機器からただのチートアイテムに変わり果てたとしても、現時点での感想が覆るわけではないということをはっきりと述べておきたい。記事を読まれた方々が次回の記事も読んでくれることを切に願う。
この記事を読むことで異世界スマホへの興味が皆様の中に芽生え、実際に文章を読んでいただくことがこの記事の存在意義であり、異世界スマホの作者である冬原パトラ先生へと一読者としてできる最大の讃辞になることを願います。
今回のあらすじ
主人公、望月冬夜は現世での死を体験し、作中では神と呼ばれる工事存在によって異世界への転生を果たす。今回自分が読んだ内容は、異世界での衣食住の確保、メインキャラクターである双子のエルゼ・シエルスカ、リンゼ・シエルスカとの出会いまでが取り扱われている。
感想
この記事を読みに来られた諸兄は、すでに異世界スマホという作品について一定数の知識を有しているのではないかと考える。というのも、この作品は2017年にアニメ化され話題をさらっていった作品であるからだ。
かくいう私もその一人であり、インターネットコンテンツとして非常に楽しませてもらったわけだ。その中で実際に本文を読んでみての感想としてだが主人公がやはり賢すぎるのではないか?と思ってしまう。アニメ、ラノベ問わず近年は一台異世界転生ブームと言っても差し支えないだろう。その中でも、本作品は主人公の視点で描かれる異世界の描写に移るまでが非常に短いのである。
(以下引用)
「お前さんには別の世界で蘇ってもらいたい。そこで第二の人生をスタート、というわけじゃ。納得出来ない気持ちもわかる、だが」
「いいですよ」
「……いいのか?」
言葉を遮って僕が即答すると、神様がポカンとした顔でこちらを見ている。
(異世界スマホ#1死亡、そして復活 より)
神様があきれるレベルの聖人君子なのである。常々、主人公が賢い作品はテンポがいいといわれているがいくら何でもテンポが良すぎるだろう。しかし、一話において主人公のこれから転生する世界観、魔法の存在、能力の説明などを行うとなると仕方がないのかもしれない。異能力物にありがちな能力の使い方の模索などの描写を楽しむものではなく、異世界での転生後の活躍を楽しむという異世界転生もののジャンルとしては見事であろう。
また、異世界転生ものに欠かせない能力であるが主人公はタイトルからもわかるようにスマホを所持している。皆はよく『無人島に何を持っていくか?』という質問を考えたことがあるだろうか?一般的な回答としてはナイフなどのサバイバルキットが主流だろうか?しかし、これは我々が無人島というものに対して持つ想定が具現化したものである。しかし、望月冬夜は違う。彼は異世界を知らないのだ。知らないが故のスマホの持ち込みを選択するのだ。異世界物に触れてしまった我々はいかにチート能力を獲得するかに興味が注がれがちだが、タイトルになっているようにスマホを用いて異世界での暮らしに現代の情報を活用するという打算を彼はこの間に思いついている。この発想力が今後に生かされることを期待したい。
さらにはスマホの所持に加えて身体能力の強化がなされている。能力物としては身体強化はシンプルすぎる反面、堅実な能力ではないかだろうか?
これは、実際に双子との出会いでも示されており、スマホのひねった使い方を提示するよりも世界観への導入であるとしてこの出会いを見るならば主人公の能力の限界を示唆するよりも手段の多さを用意するという意味で非常に有効に感じられた。
5話時点での疑問に思った点や個人的解釈などは下記に箇条書きという形でまとめさせていただく。これは、現時点で自身が章単位での読了をしていないので、のちに伏線となる可能性があるためこのようなメモのような形式をとらせていただく。
・望月冬夜には両親が何らかの理由で居ないのではないか?
→転生における抵抗のなさ、自分の遺族などに対する描写の欠落、おじいちゃん子であるとの言より
・神様が過保護すぎるのでは?
→1話時点でこちらからは干渉しないと宣言した後、2話では神様側からの着信で能力についての説明が行われた。
・5話時点で、主人公は文字を読めないのではないか?
→マップアプリの表記から服の名前を把握しているため、これから先に識字イベントがあるのかもしれない。
・双子姉妹との出会いで角を砕く描写があったが、双子の危機管理能力が不足してはいないか?
→取引の成立としては非常に不安定な時点で角を破壊している。怪しいと思いつつ不安材料の多い取引に応じるなど。
今回は5話までということで主人公の身に焦点を当てた感想となってしまった。筆を執ること自体が初めてのため非常に読みぐるしい部分が多かったと思われるがご容赦願いたい。又、繰り返しになるが今回は1話から5話までの考察である。たとえこれから先スマホが情報を持ち込むポータル機器からただのチートアイテムに変わり果てたとしても、現時点での感想が覆るわけではないということをはっきりと述べておきたい。記事を読まれた方々が次回の記事も読んでくれることを切に願う。
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